ハンドメイド作品を販売したいと思ったとき、最初に悩むのが「どの販売サイトを使うか」ではないでしょうか。手数料や集客力、ブランド戦略など選ぶ基準は人それぞれ。この記事では初心者におすすめのハンドメイド販売サイト12選を取り上げ、それぞれのメリット・デメリットを徹底比較します。
初心者向けにおすすめのハンドメイド販売サイト12選を紹介。minneやCreemaなどの大手から、BASE・STORES・Shopifyの独自ショップ型、さらに楽天・Yahoo!・Qoo10などの総合モール、メルカリShopsまで網羅し、それぞれの特徴と注意点を徹底解説します。
ハンドメイド販売サイトを選ぶ前に知っておきたいポイント
手数料とコストの違い
販売サイトによって手数料体系は大きく異なります。プラットフォーム型(minneやCreema)は販売手数料が10%前後とシンプルですが、モール型(楽天・Yahoo!)は月額固定費+システム利用料がかかり、初心者には負担が大きい傾向があります。
集客力と利用者層
集客力を重視するなら、すでにハンドメイドファンが多く集まっているminneやCreemaが有利です。一方、独自ドメインショップは集客を自分で行う必要がありますが、ブランド作りに強い武器になります。
使いやすさ・出品のしやすさ
スマホアプリから簡単に出品できるminne・Creema・メルカリShopsは初心者でも気軽に始められます。反対にShopifyやWooCommerceは自由度が高い反面、初期設定に一定の知識が必要です。
海外販売の可能性
国内中心であればminneやCreemaで十分ですが、海外展開を考えるならPinkoiやShopifyに可能性があります。将来の販路を視野に入れて選びましょう。
おすすめハンドメイド販売サイト12選
minne(ミンネ)
日本最大級のハンドメイドマーケット。利用者数が圧倒的で、初心者でも一定のアクセスが期待できます。
メリット:集客力が高い/スマホアプリが使いやすい/初心者向け情報も豊富
デメリット:出品数が多いため競争が激しい/手数料(販売手数料10.56%+振込手数料)がかかる
Creema(クリーマ)
minneと並ぶ国内2大マーケット。やや高価格帯の作品も売れやすく、ファン層の購買意欲が高め。
メリット:作品の質を重視するユーザーが多い/展示販売イベントも開催
デメリット:初心者は価格設定に迷うことがある/手数料(11%)がやや高め
iichi(イイチ)
作家性を重視したマーケットで、アート性の高い作品やクラフト志向に強い。
メリット:作品単価を高く設定しやすい/落ち着いた客層が多い
デメリット:利用者数はminneやCreemaより少なめ/集客には工夫が必要
Pinkoi(ピンコイ/海外向け)
台湾発のグローバルマーケット。日本作家の出品も多く、海外ファン獲得に強い。
メリット:海外販売が可能/アジア圏で人気
デメリット:説明文を英語や中国語対応する必要がある/送料・発送対応に手間
BASE(ベイス)
独自のネットショップを無料で開設できるサービス。デザインも簡単にカスタマイズ可能。
メリット:初期費用無料/独自ドメイン設定可/アプリや外部サービス連携が豊富
デメリット:集客は自力が基本/販売手数料+決済手数料がかかる
STORES(ストアーズ)
BASEと並ぶネットショップ作成サービス。シンプルな操作性で初心者に優しい。
メリット:月額無料プランあり/商品管理が直感的/独自ドメイン対応
デメリット:集客はSNSや広告に依存/無料プランは機能制限あり
Shopify(ショッピファイ)
世界最大級のECプラットフォーム。拡張性が高く、本格的にブランドを育てたい人向け。
メリット:海外販売にも強い/豊富なアプリで機能拡張可能
デメリット:月額利用料が必要/設定が難しく初心者にはやや不向き
WordPress+WooCommerce
完全に独自運営するタイプ。自由度が最高で、自分だけのショップを構築可能。
メリット:手数料不要(決済以外)/SEO・デザイン自由度が高い
デメリット:サーバー・ドメイン管理が必要/技術知識が必須
楽天市場
国内最大級のECモール。圧倒的な集客力を持つが、個人作家にとってはハードルが高い。
メリット:集客力が最強/ポイント制度で購買意欲が高い
デメリット:月額費用・出店審査が厳しい/法人化がほぼ必須
Yahoo!ショッピング
楽天に次ぐモール型EC。こちらも個人では出店しにくいが、ブランド規模が大きくなれば選択肢に。
メリット:集客力が大きい/PayPay連携が強い
デメリット:個人出店は難しい/手数料やシステムが複雑
Qoo10
価格競争に強いモール。韓国・アジア圏で人気だが、ハンドメイドの高付加価値商品とは相性に注意。
メリット:低価格帯商品が動きやすい/若年層に強い
デメリット:ハンドメイド作品の単価アップは難しい/手数料も高め
メルカリShops
フリマアプリの「メルカリ」と連動したショップ機能。手軽さが魅力。
メリット:既存のメルカリ利用者にアプローチできる/スマホで簡単に出店可能
デメリット:価格競争に巻き込まれやすい/ブランド作りには不向き
ハンドメイド販売サイト比較表
サイト名 | 販売手数料 | 月額費用 | 集客力 | 初心者向け度 |
---|---|---|---|---|
minne | 10.56% | 無料 | ◎(国内最大) | ◎ |
Creema | 11% | 無料 | ◎(高価格帯に強い) | ◎ |
iichi | 20% | 無料 | ○(クラフト志向) | ○ |
Pinkoi | 15%前後 | 無料 | ○(海外ユーザー多い) | △(語学必須) |
BASE | 3.6%+40円 | 無料 | △(自力集客必須) | ◎ |
STORES | 5%(無料プラン) | 0円〜 | △(自力集客必須) | ◎ |
Shopify | 2.9%+30円〜 | 月額3,000円〜 | ○(海外に強い) | △(中級者以上向け) |
WordPress+WooCommerce | 決済手数料のみ | サーバー・ドメイン代 | △(SEO次第) | △(技術必須) |
楽天市場 | 2〜7%+固定費 | 月額数万円〜 | ◎(国内最強) | ×(個人不可に近い) |
Yahoo!ショッピング | 約7% | 月額無料〜 | ◎(PayPay強い) | ×(個人困難) |
Qoo10 | 10%前後 | 無料 | ○(若年層中心) | △ |
メルカリShops | 10% | 無料 | ◎(既存ユーザー多数) | ◎ |
初心者におすすめの販売サイトは?
最初の一歩なら minneやCreema が安心です。作品の露出が自然に増えるため、まずは販売の流れを掴めます。
ブランドを育てたいなら BASEやSTORES から独自ショップを構築し、徐々に集客を強化していくのも手。将来的に法人化して規模を拡大するなら Shopifyや楽天・Yahoo! を視野に入れてもよいでしょう。
まとめ|まずは1サイトから挑戦してみよう
販売サイトの選び方は、あなたが「どんなお客様に届けたいか」で変わります。集客のしやすさを取るか、ブランド構築を優先するか。
まずは1つのサイトに集中し、経験を積むことが成功への近道です。自分の作品やライフスタイルに合った販売サイトを選び、ハンドメイド販売の一歩を踏み出しましょう。